第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
寮のベッドの上で、私はシリウスの写真を眺めていた。
きっと私は大丈夫。
シリウスからもらったネックレスを握りしめる。
「リエル、ここにいたのね。具合でも悪いの?」
ハーマイオニーがやってきた。
「ううん、少し疲れちゃって。」
「そう……。ダンブルドア先生が呼んでるわ。無理だったら私から断っておくけど。」
「ううん、ありがとう。大丈夫!」
アルバスの元へ急ぐ。
「リエル、よく来たの。話というのは、セブルスを気にかけてやって欲しいのじゃ。」
「セブルスを?どうして?」
「彼は、君を心から愛しておる。」
「母さんの代わりに、でしょう?」
「初めはそうじやったのかもしれぬが、今では君自身を心から想っておる。同じだけの愛を、という話ではない。君が以前より彼を気にかけてくれていることは知っておる。リエル、君は母親に似てとても優しい子じゃ。」
「セブルスは、なにか無理をしているよね。何をしているの?昔からずっと隠れて私たちを護っている。でももう、護られるだけではいられない。」
「大丈夫じゃ。セブルスはただ任務をこなしているだけじゃ。君らを護ろうとして疲弊しているわけではない。」
「アルバス、あなたは死のうとしている。」
「そうなったら、あとは頼んだリエル。老いぼれよりも、若い光は強いからの。もしわしが死んだら、リエル、君が世界を守るのじゃ。」
「そんなこと、私には出来ないよ。」
「君は必ず世界を救う。わしには分かる。」
「そんな……。」