第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
ホグワーツに着くと、アルバスに呼ばれた。
憂いの篩を見てほしいといわれ、スラグホーンの昔の記憶をみる。
スラグホーンはトム・リドルに分霊箱のことを尋ねられ、そんなことは聞くものじゃないと怒って終わりを迎えた。
「どうじゃった?」
「何と言うか、対応が造られたものに感じた。自分がそう思いたかったような記憶。」
「やはり……。彼は、ホラスは記憶を書き換えておる。」
「何のために?」
「トム・リドルに関して後ろめたい思いがあったからじゃろう。」
「ハリーが真実を知ろうと動いているんでしょ?」
「そうじゃ。じゃが、なかなかしっぽを出さん。」
アルバスはなるべくスラグホーンに近づくよう言った。
数日後、ロンが惚れ薬の入ったチョコレートを食べ、更には毒入りの蜂蜜酒を飲んだ。
全容を聞いたのは医務室で、ハーマイオニーとジニーがロンに寄り添っていた。
「よくベゾワール石を思いついたの。教え子が優秀で誇らしかろう。」
「……ん?あ、あぁ、実に誇らしいよ……。」
「ポッターの行動は確かに賞賛すべきです。ただ問題は、そもそもなぜこうなったのかです。」
アルバス、スラグホーン先生、マクゴナガル先生、セブルスがハリーに尋ねる。
毒入りの蜂蜜酒はアルバスに贈られる予定だったという。