第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
話を終え、部屋に戻る。
荷物を解くハーマイオニーがいた。
「私なら、気が狂っちゃうかもしれないわ。」
「え?何が?」
「あなたは強いってことよ。....どんな夢を見ても、どんなに絶望を突きつけられても、あなたはいつも皆を照らしてる。」
「私はそんなにすごい人じゃないよ。大切な人たちを自分のために死なせてる....」
「....それでも、少なくとも私はあなたに希望をもらってるわ。」
「ありがとう。」
「本当よ。あなたならヴォルデモートなんかに負けないわ。」
「うん。そうだね。」
ハーマイオニーと話しているとリーマスに呼ばれた。
「君の心に聞いてほしい。疲れてはいないかって。」
「リーマス....」
リーマスと来たのはベランダで、星がキラキラ光っている。
リーマスはそのまま私を抱きしめた。
「私、もうどうしたらいいのかわからない....っ」
「リエル....」
「大切な人達が....私のせいで.......」
子供のように泣きじゃくる私をリーマスは何も言わず強く抱き締めた。
「夜が怖い....夢を見るのが.......いつか、リーマスやハリーや....皆が死んでしまうんじゃないかって....」