第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
ハリーと喧嘩のようになったあの夜以降、ハリーとは距離を置いた。
「リエル、ハリーと喧嘩でもしたのか?」
キングクロス駅に向かう列車の中でロンが聞いてきた。
「喧嘩というか、私が突拍子もなくハリーに真実をぶつけちゃったの。」
「どういうこと?」
「予知夢の内容を話したら、受け入れられないみたいで....。」
「そういう事か....でも今日はクリスマスだぜ?久しぶりにジョージにも会えるんだし、もっと楽しい気分でいよう。」
「ありがとうロン。」
「そのうちハリーの機嫌も治るだろ。」
そうロンと話していると、ドアの向こうにラベンダーが....
窓にロンへの愛を書き込むラベンダー。
....ははは。
「はぁ....」
「な、仲良さそうだね。」
「キスばっかしたがるんだ。唇の皮むけそう....」
「それでもラベンダーが好きなんでしょ?」
「....今はわからない。」
どうかハーマイオニーとくっつきますように。
ラベンダーには申し訳ないけど、心の中でそう願った。