第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
「あなたはいつか、そう遠くないうちにアルバスと一緒に分霊箱を探す旅に出かける。」
「分霊箱?」
「うん、ヴォルデモートの魂を分けてあるものだよ。もう一つ、スラグホーンが握る真実の記憶も分霊箱に関するもの。詳細は分からないけど、スラグホーンとは仲良くいた方がいいみたい。....それから、これから世界は闇に包まれる。でも、あなたという希望の光が再び世界を明るく照らすの。」
「ちょ、ちょっと待ってリエル。それ、正気?」
「私があなたを笑わすために言っているように思える?....あなたはヴォルデモートを必ず倒す。」
「よく分からないよ。」
「今はね。....でもあなたは必ず成し遂げるの。」
「どうしてそんなことがわかるの?」
「予知夢。....今までの予知夢は全て現実になった。ヴォルデモート復活のことも、セドリックの死も、スラグホーンのことも、....シリウスの死も。変えようとしたけど、何一つ変わらなかった。」
「そんな、変えられるよきっと!」
「変えられなかった。それに、あなたがこの世界の救世主にかわりないの。」
「めちゃくちゃなこと言わないでよ。僕は……もう、意味がわからないよ。」
「好きにするといいよ。私は、私の信じる道を進む。あなたもそうするといい。話はそれだけ。」
「リエル待って!」
「私たち双子のせいで何人が死んだ?....あなたと私は呪われてる。きっとまた人が死ぬ。」