第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
クディッチの試合が始まった。
グリフィンドールが先制点を取り、そのままの流れでスリザリンに勝つことが出来た。
ロンが見事な働きをした。
全部思い込みなのに本当に幸運なことが起きた。
やっぱり、幸も不幸も気持ちの持ちようなんだ。
試合が終わるとロンの活躍を祝う小さいパーティーが開かれた。
疲れたから部屋で休んでいると、ハーマイオニーが泣きながら女子部屋に戻ってきた。
「どうしたのハーマイオニー!」
「私....もう無理だわ。」
「何があったの?」
「ロンが....ラベンダーと付き合うことになったの....」
「え!どうして?」
「皆の前でキスをしたわ。もう....無理。」
「....ロンはね、昔から優しいから、言われたら断れない。だからラベンダーとも付き合うことになったんだよ。自分の気持ちより、友達や仲間を大切にする優しい人だから。」
「でも、もう....ロンと仲良くできないわ。」
「大丈夫。そのうち自分の気持ちに気づくから。私には分かる。」
「あなたに言われたら本当にそんな気がしてきた。」
「でしょ?だから大丈夫。」
2人で夜なのにお菓子を食べた。
夜更けまで語り明かし、色んな話をした。
やがて疲れて2人とも眠ってしまった。