第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
思いつく節があった。
ドラコがいる場所。
そこにいるはずだ。
ちょうどドラコが列車から降りてきた。
「リエル?久しぶりだな。」
「ドラコ、久しぶりだねほんと。」
ドラコと仲の悪いハリーとは違い、私は割と仲良くしていた。
その方が色々と良さそうだったし、ドラコは素直になれないだけで真面目で優しい人だった。
だからすぐに仲良くなれた。
「ここで何してるんだ?」
「ハリーを見なかった?途中で出て行っちゃって、そこから姿を見てないの。」
「ポッター?....知らないな。一人じゃ危険だし、もう行こう。あいつならもう降りてるだろうし。」
「そうだね。」
ここで情報を聞き出すしかない。
3年生の後半あたり(アズカバンの囚人の後期)からドラコとよく話すようになった。
父親は大嫌いだけど、ドラコは嫌いじゃない。
皆、ドラコを誤解している。
でも、ほんの少しだけデスイーターの匂いがする。
そんな気がした。