第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
ホグワーツに戻る日になった。
「ドラコはあの変なキャビネットで何をやってたんだ?一緒にいた連中は?あれ絶対、なにかの儀式だよ。秘密の儀式。」
ハリーが言うと、ハーマイオニーは嫌な顔をした。
「やめてハリー。考えすぎよ。」
「やっぱりあいつ、仲間なんだ。」
「何の?」
ロンが聞くと、ハリーは躊躇った。
けどハーマイオニーが言葉にした。
「ドラコがデスイーターの仲間になったんじゃないかってこと。」
「ふっ、バカいえよ。例のあの人があんなやつ欲しがるか?」
「じゃあ、ボージー&バークスで何してた?家具見てたとか?」
「あいつにはお似合いの店さ。」
「いいかい?あいつの父親はデスイーターだ。辻褄が会う。それにハーマイオニーだって見ただろ?」
「言ったでしょ?はっきりとは分からないわ。」
「....ちょっと出てくる。」
ハリーが席を立つと、2人は困ったように顔を見合わせた。
「リエル、ハリーはどうしてあんなにドラコを悪者にしたがるんだ?」
「憎しみで目が曇ってるんだよ。シリウスは、私とハリーのかけがえのない人だった。特にハリーは唯一の家族だと思ったんじゃないかな。だからこそ憎しみで目が曇ってる。」
「あなたは大丈夫なの?」
「私は思うんだ。死んだ人は、生きている人が忘れない限りここで生き続けるんじゃないかって。」
心臓のあたりを指さす。