第6章 ハリー・ポッターと謎のプリンス
ある日の夕方頃、ジョージが来た。
まともに会話ができるほどに私の精神状態も安定してきていた。
「ジョージは毎日来てくれるんだね。」
「まぁな。」
「ありがとう。」
「俺がそばにいたいって思ったからな。」
「ふふっ、何それ。」
「小さい時からずっと一目惚れしてたからな。」
真剣な顔でジョージが私を見つめた。
プレイボーイなフレッドとは違って、ジョージはこういう事は言わない。
「今は答えは出さなくていい。リエルが弱ってる時に言うのはズルイって分かってたけど、今言いたくて....昔からリエルが好きだった。」
「ジョージ.......ありがとう。じゃあ、ゆっくり考えるね。」
「その方が助かるよ。じゃあ、俺はもう行くよ。」
ジョージと入れ替わりでアルバスが来た。
「どうかの?リエル。」
「うん、だいぶ落ち着いたよ。」
「それは良かった。....ホグワーツに戻れるかの?」
「うん、戻る。この先何が起こるか分からないから、ホグワーツでしっかり勉強しておきたい。」
「そうかそうか。それなら問題ないの。」
「何が?」
「君を隠れ穴に連れて行こうと思うてな。」