第5章 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
結局、眠れないまま朝を迎えた。
新聞を見ると、ベラトリックス・レストレンジやその他のデスイーター達がアズカバンを脱獄したと書いてあった。
そして、その犯人はシリウスだと。
とうとう最悪な方向に歯車が回りだした。
新聞を見たあと、苦しそうな顔をしたネビルが大広間から出ていく。
その後ろ姿を追いかけた。
「ネビル、どうかしたの?」
必要の部屋に来ていた。
「....14年前、デスイーターの1人、ベラトリックス・レストレンジが僕の親に磔の呪いをかけ、拷問して情報を聞き出そうとしたけど、2人とも口を割らなかった。....僕、誇りに思うよ。でも、まだこのこと皆に知られたくなくて.......」
「.......ネビル、あなたは今もよく頑張ってる。だからどうか自分を責めないで。」
「リエル.......。」
「私も、あなたのご両親を誇りに思う。……終わらせよう、私達で。」
「うん、ありがとうリエル。」
ネビルの両親や私達の両親、沢山の人が犠牲になった。
今度は絶対にそんな事させない。
あいつの思い通りになんかならない。