第5章 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
《シリウスside》
リーマスに提案された事。
リエルを休ませる。
手荒な真似だったが、少しは安心して眠れるのではないかと思う。
ステューピファイはエネルベートをかけないと目を覚まさない。
あまりにも強力だと命の危機に陥るが、ただの失神が目的の場合は大丈夫だ。
「どうやら、上手くいったようだな。」
「....あぁ。」
「すまないリエル....。許してくれ。」
リエルを抱き上げ、リエルの部屋に向かう。
ベッドにおろして寝かせると、とても穏やかに眠っているように見えた。
「驚いたよ。この子が帰ってきた時の痩せようには。」
「もともと細いのに、もっと痩せてしまって....リーマス、いつ目を覚まさせる?」
「明日の朝くらいには覚まさせよう。....こういうのを親の身勝手というのかもしれないな。子供からしたらありがた迷惑のような行為が....。」
リーマスは少し自嘲気味に笑った。
「リーマス、信じて欲しいとは言わないが、事実を話す。」
この前、リエルを通してリリーと話したことを伝える。
「じゃあ、リエルとハリーは....」
「.......あぁ。だが、そんなことは絶対にさせない。」
「もちろんさ。リエルとハリーがそんな重荷を背負う必要は無いんだ。」
静かに眠るリエルを見て、必ず守ると改めて決意する。
リーマスも同じように強い意志のある瞳でリエルを見ていた。