第4章 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
「それと、もうひとつ酷なことを言わねばならん。」
「アルバス、今はやめておきましょう?」
モリーが濡れたタオルを持ってきてくれた。
「.......そうじゃな。」
「..........セドリックがヴォルデモートに殺された。そうでしょ?そしてやつも生き返った。」
皆がハッとした気配を感じた。
「....何となく、分かるよ。」
「リエル.......」
モリーが私の肩に手を置く。
「だからこそ、前を向いて、セドリックの分まで頑張らなきゃ。私が、敵をうつ。」
「リエル、もう休みなさい。まだ傷が完全に癒えたわけじゃないんだ。」
シリウスが私を横にさせ、布団をかけてくれた。
皆が次々と部屋を出る。
シリウスは私のそばにいた。
「シリウス、私が眠るまで一緒にいてくれる?」
「もちろん。」
シリウスはベッドのすぐそばに座り、私の手を握ってくれた。
私も握り返す。
なかなか眠りにつけない。
「眠れないかい?」
「うん....。寝すぎたからかな?....そうだ、何か昔の話をして?」
「昔の話?何がいいか........。そうだな、昔、私がリエルくらいの時だ。ジェームズとよく悪さをしていてな....。マクゴナガル先生によく怒られていたんだ。」
想像できるな。
それを慌てて止めるリーマスも想像できる。