第4章 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
「リエルもハリーも危険を顧みない。そこは、ジェームズに似てしまったな。だが、私はジェームズとリリーを誇りに思っている。」
「私も。その分まで、私たちが生きなきゃね。」
「あぁ。」
シリウスは私の手を握ったまま私の頬に触れた。
「さぁ、もうお休み。」
「うん、お休み。」
目を瞑る。
シリウスは私の頭を優しくなでていてくれた。
私はそのまま眠りについた。
『ねぇお母さん、お父さん。私ね、人を好きになる気持ちが分かったの。』
『セドリックの事は....残念だったわね。』
『守れなくてすまない。』
『仕方なかったんだよ。』
お父さんとお母さんに抱きしめられながら、眠る。
なんて素敵で幸せな夢。
『リエル、もうそろそろ起きる時間よ。あなたの世界に戻りなさい。』
『僕らはいつでも君のそばにいるよ。リエルと、ハリーの側にね。』
幸せな夢から目が覚める。
ベッドにもたれてシリウスが眠っていた。
昨日、きっとシリウスはずっと私のそばにいてくれたんだと思う。
「ありがとう......。」
ベッドから降り、掛布団をシリウスにかける。
まだ少し傷が痛むけど、歩ける。
リビングに向かうと、モリーが朝食の支度をしていた。
「おはようモリー。」
「あら、もう大丈夫なの?リエル。」
「うん。シリウスがずっとそばにいてくれたみたい。眠ってる。」
「リエルの目が覚め無い間も、シリウスはずっとそばにいたのよ。」
「そうなんだ.......。」