第4章 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
『リエル、私たちはあなたのせいで死んだんじゃないわ。』
『そうだとも。私たちはリエルとハリーがここまで大きくなってくれてとても嬉しい。2人とも、我々の誇りだ。』
お母さん、お父さん.......
『あなたはとても勇敢にいつも戦っているわ。でも、もう少し、頑張って欲しいの。』
「もちろん、頑張れるよ。」
『それならよかった。....リリー、もうそろそろ行こうか。』
『そうね。.......さよなら、私の可愛い赤ちゃん。』
夢、なのかな?
いや、ここが天国なのかも。
分かんないな。
「リ.......ル.............リエ.......リエル!!」
「シ、リ.......ウス....?」
私、とてもとても長い旅をしていた気がする。
「よかった.....。本当に..........」
シリウスは私の手を握りながら私の頬を撫でた。
「ハリー.......は、無事....?」
「大丈夫だよリエル。僕ならピンピンしてる。」
笑顔でいるハリー。
よかった.......。
ここは、ブラック邸の、シリウスのベッド?
シリウスの匂いがする。
「君を見つけたのはダンブルドアだ。アラスター・ムーディ....バーテミウス・クラウチ・ジュニアを問い詰め、本物のアラスター・ムーディとリエルの居場所を突き止めたんだ。」
「リー.......マス....」
「そこで見つけたのは、衰弱したアラスター・ムーディと血まみれのリエルじゃった。君の傷は死ぬ確率が低いとはいえんかった。じゃが、なぜか治癒がやけに早くての。どうやら君の身体は治癒能力が優れておるのかもしれん。」
「アルバ、ス.......」