第4章 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
課題の日、当日。
「行ってらっしゃいセドリック。待ってる。」
「行ってくるよリエル.....。」
抱きしめ合う。
セドリックを見送った。
「リエル・ポッター、ちょっと来い。」
アラスター・ムーディに呼ばれて着いていく。
警戒。
こいつから今日はやけに嫌な気配がする。
部屋に入る。
「何かご用ですか?」
背中を向けないように壁にくっつきながら歩く。
「お前のような賢いやつに魔法は使わん。」
「はい?..........っ!ぁっ..........」
いきなり右の腹をナイフで刺される。
力なく膝をつく。
.......何で....
「死なせはしない。お前を殺すことはできないだろうし、あの方がお怒りになる。」
「.......っ!お前は.............バーテミウス・クラウチ・ジュニア....!」
「はっはっはっは!!!よく分かったじゃないか!!あの方を蘇らせるためにはどうしてもお前の血が必要なんだ。ハリー・ポッターなんかの弱い血じゃいかん。」
「ハリーに..........何を....」
「殺しはせん。あの墓場では、な。」
「ハリー....に、手を.......出した、ら、許さないっ.......!」
あざ笑うアラスター・ムーディ.......いや、バーテミウス・クラウチ・ジュニアを境に、目の前が真っ暗になった。