第2章 爪痕【赤司征十郎】*裏あり
俺はナナの耳元から離れ、彼女と目が合うと彼女は口を抑えて思い切り笑い出した。
「んふふ!そんなくさい事言われたの、生まれて初めてよ」
「そんなに可笑しいのかい?」
まずかったか?
自分では最高の口説き文句を言ったつもりが逆に笑われてしまい、平静を装いながらも内心後悔してしまう。
やはり、この人は手強い。
そう思った矢先に彼女は俺の首に手を回して、耳元で甘美に囁いてきた。
「…ごめんね、笑っちゃって。それにキスも愛撫もどっちもよかったわよ。初めてとは思えなかったわ」
ナナから発した全ての言葉が耳から脳天、体全体に広がりしまいにまた欲がジワジワと湧き出て俺自身が復活し始める。
その甘美な囁きに痺れながら、俺は生まれて初めての震える声で尋ねた。
「…本当かい?」
その四文字を出すのに俺には精一杯だった。
彼女はそんな俺に構わず、追い打ちをかけるように吐息を交えて艶っぽく囁いた。
「ええ。赤司君、貴方となら生まれて初めてイケる気がするわ。
だからお願い、私を貴方で、めちゃくちゃにしてちょうだい」
そしてハンマーを叩きつけられたように俺の理性は崩壊し、本能に支配されていく。
彼女は俺の耳元から離れ手を放し、俺達は顔を赤く染め荒い息を吐きながら互いを見つめる。
「ああ、勿論だ。ナナ、ん!!」
「んんっふう!」
俺は片手で彼女の頭を押さえつけ、荒々しく唇を重ねる。もう片手で彼女の柔らかな丘を跡がつくくらい荒々しく揉みしだき、たまに頂きを指で弄る。
「ぁ、はぁん!」
もはや痛みさえも快感に変わっているのか、彼女は俺の口内に舌を侵入させてきた。
勿論俺は喜んで彼女と俺の舌を絡め、唾液を混ぜ合わせる。
「…ん、ん、はぁ」
「んんぅ。ん、はぁ…」
唇を名残惜しく放すと俺はナナの腰を俺の顔へ向けさせ、大きくて柔らかな臀部を掴み、秘密の花園を指でこじ開け舌を這わせる。
腰を向けたナナは俺自身を手でしごき、先端を咥えた。