第2章 爪痕【赤司征十郎】*裏あり
彼女の秘密の園にとうとう指を添え、割れ目に沿ってなぞっていき濡れ具合を確認すると、もうそこはねっとりと愛液が溢れていた。
俺が初めてにも関わらず、感じてくれているのが堪らなく嬉しくて思わず口角が上がる。
そしてナナを見ると頬を赤らめ、息は荒く、半目になりながら俺を見つめていた。
「…感じやすいの、ナナさん?もうこんなに濡らしているなんて。」
「…はあ、はあ。年上を、からかわないでよ。」
「ナナさん!?」
いきなり強気になったナナは起き上がり、俺を押し倒し、先程とは上下が入れ替わった形になった。勿論俺は目を見開き驚いていた。
「…ふふ、これで戸惑っちゃうなんてまだまだお子様ね。」
ナナは長くて綺麗な黒髪を耳にかけて、口角を上げる。その姿はまさに妖艶そのもので、また彼女に見惚れてしまった。
正直戸惑ってしまったが、下から見上げるのも悪くはないな…。
そして彼女は目を閉じ俺の唇と重ね合わせ、舌を絡め合うと先程と同じように互いに声が漏れる。
彼女から攻められるのも悪い気がしない自分がいつの間にかいた。
唇を離し唾液が糸を引き合うと、彼女は手をゆっくりと滑らせ俺の肉欲の塊を優しく触りながら、俺の上半身のあらゆるところにキスをしたり、舌を這わせていた。
「…はあ、ん!」
思わず女のように声が漏れてしまった俺。
そんな俺を彼女は勝ち誇ったように口角を上げ見つめていた。
「…ふふ、気持ちいい?」
妖しく微笑みながら尋ねる彼女にまた見惚れ、従いざるを得なくなり、俺の欲の塊がまた固くなっていく。
「…はい。ナナさん、すごく素敵だ。」