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キセキに恋した。

第3章 03.きらいの黄


黄瀬side


1軍にあがれば、青峰っちと1on1ができると思って1軍に上がったのに、青峰っちときたら「赤橋を倒してから」と言って一向に俺と1on1をしてくれない。

赤橋ってマネージャーじゃん。

なんで、マネージャーとやんなきゃなんないんだよ。




…と思っていた少し前の自分を殴りたい。

俺が見下していた彼女は、青峰っちにも引けを取らないプレーで、正直驚かされた。
青峰っちを抜くし、青峰っちのシュート止めるし、青峰っちから点取るし…

2人の1on1は見ていて、わくわくした。

2人の表情が少年のようで、俺も混ざりたくて仕方ない。

結果は青峰っちの勝ちだったけど、めっちゃいい試合だった。

すげぇ。こんなすげぇ人がまだいるんだ!!


試合後、俺の前から去ろうとした彼女の両肩を掴んで引き止めた。
彼女は嫌そうな顔を隠そうともしない。
でも、俺も全く気にせず、彼女の肩をゆする。


「小春っち!!!
すごいっす!感動したっす!!
今まで、本当にすみませんでした!」

「じゃあ、黄瀬。お前、まずはこいつ倒せるようになれよ〜」


青峰っちは1on1ができたからか、満足そうに去っていった。

はっと、小春っちの方を見ると、口元をひくつかせながら、俺を睨んでいた。


「離せ」

「す、すみません!!」


チッと舌打ちをすると、黒いオーラを発しながら、彼女も去っていった。

残された俺はただ、呆然と彼女の後ろ姿を眺め
そして、いつものように黒子っちに驚かされた。
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