
第9章 甘い誘惑 ~初めての○○~
1人一弥の部屋で待つ奈帆。
(泊まるってことは。。。いや、まだ。。。)
色んな事が頭を駆け巡る。
ドアが開き一弥が戻ると、飲み物を渡された。
「麦茶しか無かったけど。。。」
そっと奈帆の隣に座る一弥。
お互いが緊張してるのか無言の時が流れる。
するといきなり一弥が
「あっ!!布団持ってくるわ。。。やっぱり嫌だろ、男臭いベッドなんて。。。」
顔は奈帆の方を向いているが目線を合わせない一弥。
そそくさと立ち上がり隣の部屋から布団を持ってきた。
ベッドの横に布団を敷くと、
「なんかゲームとかするか?野球のしか無いけど。。。」
そう言いながらコントローラーを奈帆に手渡す。
「私。。。できないかも。。。」
全くやったことの無い奈帆はポツリと話す。
「これやったら、意外とルールとか守備とか見えてくんだよ~!じゃあ1回だけ付き合って!」
そう言って笑いながらゲームが始まる。
奈帆の下手くそなコントロールに爆笑する一弥。
ちょっとふてくされながらゲームに真剣になる奈帆に
「悪ぃ。。。つか、オマエやっぱサイコー!」
そう言いながら奈帆の頭をぐしゃぐしゃにする。
結局ゲームは一弥の圧勝。
すると
「さーて。。。負けたから奈帆は罰ゲームだなぁ~」
不適な笑みで奈帆を見る。
「えっ!?そんなの聞いてない!先に言ってくれたらやらなかったのに!!」
奈帆が慌てて答えると
「じゃあ、1つだけお願いしていい?」
優しい表情に変わりそっぽを向いた奈帆を覗き込む。
「できる事ならば。。。」
曇りない目に自然と言葉を発していた。
「じゃあ。。。奈帆からキスして。。。欲しいなーって。。。」
ほんのりと頬を赤らめながら奈帆を見る。
「えー!無理!無理!無理!無理!」
一弥から離れようとするがすぐに一弥に抱き寄せられる。
座る一弥の目の前に膝立ちをしている奈帆を上目遣いで見つめてくる。
「お願い!!」
奈帆の腰をキュッと押さえ仔猫のような顔で見つめる一弥に
「じゃあ。。。1回だけ。。。目。。。瞑ってよ。。。」
ゆっくりと瞼が閉じる一弥。
奈帆は心臓の高鳴りにおかしくなりそうになりながらそっと一弥の頬にキスをする。
「違うって。。。そっちじゃねーし!!」
そう言いながら奈帆の顔を両手で包み込むと唇を優しくふさがれる。
しかし、キスが終わる事なくどんどん荒々しくなっていった。。。
