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私はSですが?何か?①

第6章 ~熱い合宿~ 恋の始まり


部屋に駆け込むとめぐは寝ていた。
気を使うよぅに息をころす。
(あんなこと。。。前はしなかった。。。)
奈帆は雅也の手の感触がまだ顎に残っていた。
しかし、怖さ故か雅也に迫られた時に奈帆の顔に浮かんだのは一弥先輩の無邪気な顔だった。 
(どうして。。。一弥先輩の顔が。。。)
ベッドに横になり考え込む。
(好きって。。。こと。。。?)
ぼんやりと天井を見つめていたが、ゆっくりと瞼が落ちた。
 

翌朝、支度をしている時にめぐに話す。
「しばらく野球部に行こうと思う。。。」
奈帆なりの結論。 
すると、
「何か見えてきたんだね?でも、奈帆が決めたことだから応援するよ!」
めぐは笑顔で奈帆に答えた。
「ありがとう。。。」
奈帆はそう言って野球部へ向かって行った。


「おはようございます。」
一弥先輩に挨拶すると
「今日はサッカー部じゃ。。。?」
目を丸くして聞いてくる。
「しばらく。。。よろしくお願いします。。。」
奈帆は頭を下げると一弥は奈帆を抱きしめ
「マジ~!?ありがとう!!」
そう言って跳ね上がる。
「みんな見てますから。。。」
奈帆は冷静に一弥の手を離した。
「じゃあ、今夜。。。そこのベンチで少し話そう。。。」
一弥先輩は何か言いたそうにしていた。
「わかりました。」
奈帆は昨夜考えた事を話そうと決めていたので即答した。  
「んじゃ、頑張ってくるな!」
そう言って練習に出て行った。 

夜、部屋でソワソワしていた奈帆に
「どうしたの?落ち着きないよ?」
頭を傾けながら聞くめぐ。
「いや、一弥先輩と待ち合わせてて。。。ちょっと出てくる。。。」
恥ずかしそうではあるが嬉しそうな奈帆を見て
「頑張れ!奈帆の今の顔好き!!」 
そう言ってめぐはドアまで押し
「いってら~♪」
と笑顔で送った。

(ちょっと早かったかな。。。?)
話すだけなのに楽しみにしている自分に気が付く。
(なんだろぅ。。。緊張してきた。。。) 
ベンチに座り早くなった鼓動を沈める。
すると、
「わりぃ!わりぃ!忘れ物して取りに行ったら遅くなっちまった。。。」
そう言って奈帆の隣に座り膝掛けのように大きなバスタオルを奈帆と自分の膝にかけた。

(優しいなぁ。。。ってか!近いっ!!)
あまりの近さに奈帆は下を向く事しか出来なかった。。。
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