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私はSですが?何か?①

第6章 ~熱い合宿~ 恋の始まり


夜遅く、お風呂を終えて部屋に戻る奈帆。
すると真っ暗な食堂に人影が見えた。
(誰かいるのかな?)
恐る恐る覗いてみると、外をぼんやり見ている雅也がいた。
その顔は寂しげでいつもの雅也からは想像つかなかった。
(今はそっとしておこう。。。)
さっきのめぐと話しを思い出し食堂から出ようと振り返ったとき足に椅子がぶつかり静まり返った食堂に音が鳴り響いた。
雅也はすぐに気が付き奈帆を見る。
「ごめん、今部屋に戻るから。。。」
奈帆は慌てて椅子を直す。 
すると雅也は
「待て!つかさ、一弥先輩とデキてんの?」
荒々しく奈帆に近付く。
壁まで下がってしまった奈帆に逃げ場はなかった。
「そんなんじゃない!」
奈帆も負けじと雅也を睨む。
「へ~。。。じゃあいつ俺の専属やるんだよ?明日か?」
威圧的な態度で奈帆の顎を持ち上げた。
「いや。。。それはまだ。。。」
マネージャーからの嫌がらせがまだ奈帆には辛かった。
雅也の手を払おうとすると 
「こないだのマネージャーからの。。。あれは悪かった。。。けど、そんなのが理由で一弥先輩の所に行くなよ!俺だって。。。」
そう言って雅也の顔が近づいてきた!
「止めて!!!」
奈帆が雅也を勢いよく押し食堂から出て行った。
雅也は壁を殴りつけ
「なにやってんだよ。。。俺。。。」
うまく表現できない自分に腹がたっていた。

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