第6章 ~熱い合宿~ 恋の始まり
外からまる聞こえの声にめぐは注意する。
「ちょっと!他でやってよ!聞こえてる!!」
怒り気味に言われて
「ごめん。。。」
みんなバツが悪そうに部屋へ戻っていった。
戻ってきためぐは
「ごめんね。。。やっぱり一緒に居るべきだった。。。」
そう言って奈帆の肩をさする。
「もしかして。。。めぐもあったの。。。?」
奈帆は心配して聞いてみた。
「。。。あったけど、今はもう無いよ!最初は面白く無いものだから仕方ないかな~?」
意外な言葉に奈帆はビックリした。
「あったんだね。。。」
「いや、奈帆が心配するような事は無かったから!てか、明日は少し休んで。。。なんだか身体も熱いみたぃだし。。。」
そう言って2人は静かに眠りについた。
遅く起きた奈帆は部屋を見渡すとめぐはもう居なかった。
テーブルに朝食と体温計、常備薬が置かれていた。
気だるい身体を起こし体温を計る。
(微妙に熱ある。。。食べて寝よう。。。)
奈帆が朝食を軽く済ませまたベッドに入った。
薬のせいもあり吸い込まれるように眠る。
昼過ぎ一弥が気になり部屋をノックする。
しかし中から返事は無かった。
「入るぞー?大丈夫。。。」
寝ている奈帆が視界に入り声を止めた。
(やっぱりカゼ引いたか。。。)
昨日の冷たくなった身体を思い出す一弥。
ベッドの横にしゃがみ額に手を乗せる。
(少し下がってるな。。。)
安心したように一弥は奈帆の頭を優しく撫でる。
「こんな辛い思いする為に合宿来たのかよ。。。」
寝ている奈帆に話し掛ける。
すると寝ている奈帆の目から一粒の涙が零れた。
「俺が守るから。。。側に居ろよ。。。」
そう言って涙を指で拭く。
奈帆が目覚めるとめぐが戻っていた。
「具合どう?」
めぐは心配そうに覗く。
「すっかり良くなったよ。。。明日から野球部だし!」
元気な奈帆を見てめぐはホッとする。
(夢かな。。。)
寝ている間に包み込む優しい手の記憶だけが残っているのだった。。。