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私はSですが?何か?①

第4章 ~サイドストーリー~ めぐと秀明の物語


放課後。。。すぐさま秀明は屋上へ。
「早く来すぎたか。。。」
ドアから陰になる場所で待つ。
(来ないなんて。。。ないよな。。。連絡しとくか?いや。。。)
秀明がまよいながらケータイを見ているとドアが開いた。
「あれっ?早かったかな?」
めぐが秀明を探す。
「こっち。」
秀明が軽く手を上げると
「あ~!そっちにいたんだ~!てか、どーしたの~?」
いつもと変わらないめぐ、秀明は珍しく緊張していた。
めぐが隣に並び壁によしかかる。
「あのさ、部活決めた?」
横を向きながら話始める。
「ん~。。。まだだけど、分からないかも。。。」
そう言ってめぐは目を伏せている。
「じゃあ、俺のさ。。。専属になる?」
考えていた言葉と違う事を言ってハッとする秀明。
(バカっ!なんで聞いちゃってんの?はっきり言うつもりだったのに。。。)

すると、
「また言ってるー!秀明くんならもっとしっかりしたマネージャー見つかるじゃん!冗談ばっかり言って~!」
めぐは全く信じていなかった。
「それに。。。」
めぐが話を続けようとしたとき、秀明は壁にりょうさを付きめぐを腕の中に入れながら顔を覗く。
「冗談で。。。こんな事言えない!俺はめぐにやって欲しいんだよ!」
いつもの秀明からは想像できないくらいの真剣な表情。
めぐは全く動けなかった。
「考えろよ。。。真剣に。。。」
低い声がめぐに降り注ぐ。
「う、うん。。。」
頷くめぐに秀明は
「あんまり待てないから。。。答えは1週間後な。。。」
そう言ってめぐの頬に片手を添える。
「じゃあ、いい返事まってっから。。。」
そう言って秀明は行ってしまう。
あまりに突然の誘いに足が震える。
めぐはしばらく屋上に座り込んでいた。
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