第4章 ~サイドストーリー~ めぐと秀明の物語
放課後。。。帰り支度をしていると秀明が
雅也に寄って行き部活の話を始めた。
「俺はサッカー部入るけど、お前は?」
雅也の言葉が響くとクラスの女の子がザワザワした。
「雅也のアシストは俺しか。。。」
めぐの場所ではザワザワして全て聞こえなかった。
(秀明くんはサッカー部かな?)
何となくそぅ思いながら奈帆の所へ向かった。
帰り道で奈帆とウォーキング遠足の話で盛り上がる。
「話しやすくて、頼れる男子ならいいなぁ~☆」
めぐはグループ決めなワクワクしていた。
そしてグループ決め当日。
(えっ!くじ引き~。。。奈帆となれるかな。。。)
不安な表情のめぐ、しかし昔からくじ運は妙にいい。
恐る恐る引いて番号のグループに行くと奈帆と一緒だった。
テンションが上がるめぐ、すると男子も来る。
奈帆もめぐもビックリした。
(秀明くんと雅也くん!話しやすくていいかも!)
ちょっと安心しためぐが奈帆を見ると暗い顔だった。
(奈帆は。。。多分雅也くんが苦手かな?)
何となく長年の感で察知すると、
話し合いの中心を秀明にもっていくめぐ。
テキパキと決める秀明を見て。
(結構しっかりしてる?チャラキャラかと思ったけど。。。)
今までに見た事の無い秀明がめぐには眩しく見えた。
遠足当日、秀明とめぐは隣に座った。
「歩けるかな~?なんか心配。。。」
めぐが不安そぅに言うと明るい声で
「ゆっくり行こぅよ!そして疲れたら。。。」
と言って秀明はリュックからチョコを見せ
「甘いの食べたら元気になるしっ!」
満面の笑みで話す。
「あ~っ!それ美味しいやつだぁ~!いいなぁ~、一つ食べたいなぁ~」
「いいよ!てか、めぐは甘い物好き?」
「チョコは1番好き!でも女の子だったら嫌いな子っていないんじゃないかな~?」
何気ない会話だけど楽しくなるめぐと秀明。
あっという間にバスは到着した。
人の少ないルートに決めたものの。。。
険しい道にめぐと奈帆は遅れ始めた。
ハァハァと息が切れる。
「もう少しペース落とさない?」
めぐの言葉に秀明が直ぐに気が付き、雅也を呼び止める。
秀明はそっとめぐにチョコを出す。
「もぅ食べちゃおっか~♪」
秀明の無邪気な笑顔にめぐはホッとしていた。。。