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私はSですが?何か?①

第4章 ~サイドストーリー~ めぐと秀明の物語


入学式。。。
秀明は雅也を探す。
(まだ来てないなー。。。)
するとクラス分けのボードの前から雅也の声が勢い良く聞こえた。

人を掻き分け雅也に近づき
「入学早々どーした~?」
秀明が雅也の肩を組む。。。
「別に。。。」
不機嫌な雅也には慣れている。
幼なじみだから敢えて突っ込まない秀明。

「奈帆ー!!」
後ろから元気のいいめぐの声が聞こえた。

(あの子。。。雅也が話してた子の友達かな。。。)

秀明は振り向いてめぐを見る。
(てか、元気だな~。。。)
秀明は雅也にじゃれつきながらクラスへ向かった。  

「いょいょ入学しちゃった!マネージャーとかやっちゃおっかな~☆」
中学と何ら変わらない無邪気なめぐ。
「やっと同じクラスになれたね~!!」
めぐはまたきゃっきゃっ言って奈帆とクラスに向かった。

クラスで席に着く。
秀明が後ろを見ると。。。

(あれっ?この子さっきの。。。)

めぐの顔を見ていると目が合う。
「よろしくね☆」
満面の笑みに秀明も笑う。
(不思議なタイプか~?)
今までに会ったことの無い感じが秀明の頭に残った。。。

ある日めぐは隣の女子に
「何か部活入る~?マネージャーとかもあるし。。。どうするの~?めぐは。」
すると少し悩んだめぐは。。。
「奈帆がどーするかに寄るな~。マネージャーとかはやってみたいけど。。。」
素直な気持ちが言葉に出る。
それを聞いていた秀明と目が合った。
立っていたせいもあり、上目使いの秀明にちょっとドキっとした。 

昼休みに秀明が仲良さげに1つ上の先輩と話してるのが見えた。  
「秀明はまたサッカー部?野球も良いぞー!やらねーか?」
すると秀明は少し笑いながら
「一弥先輩、無理っすよ~!雅也のアシストは俺しかいないっす!」

(あ~。。。野球部の先輩なんだ~)
納得したように教室に戻るめぐ。
席につくなり次の授業を始めると
「あれ?これいるんだっけ?」
秀明が慌てながらめぐに聞いた。
「多分。。。もし使うんだったら一緒に見る?」
「優しいね~!ありがと!」
そんな会話の後、やはり授業で使う事に。
秀明は後ろを向いて資料を見る。
先生の説明してる場所が分からずあちこち見るめぐに指で教える秀明。
小さな声で
「ありがとぅ。」
と言いながら秀明を見ると思っていたよりも顔が近かった。
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