第1章 ~春~入学と出会い
何日かたったある日の放課後。
帰り支度をするクラスの男子の会話が聞こえた。
「雅也~!やっぱりサッカー部入るのか~?」
と雅也と仲のいい秀明が聞いていた。
「俺はサッカー部入るけど、お前は?」
と雅也の即答と同時にクラスの女子が
「やっぱりサッカー部のマネージャーに決まりだね~♪雅也くんもいるし♪」
クラスとゆぅより、学年からの人気が高い雅也何故人気なのか分からなかった奈帆は隣りの女子にきいた。
「雅也くんてなんであんな人気なの?」
すると目を丸くした女子は
「奈帆は知らないの?中学の時からスカウトが来ちゃうくらいのサッカー部のエースストライカーだったんだよ!!しかもイケメンで金持ち!みんなシンデレラを夢見てるんだよ~!」
それを聞いて入学式の事が納得がいった。
また雅也の話に耳を傾けると。
「一弥先輩に高校からは野球部入れよ~って誘われてるんだ。。。でも雅也にアシストするのが俺の役目だからサッカー部って思ってる訳ですが。。。雅也氏わどぅでしょう?」
とふざけ半分で雅也に絡みつく秀明。
そんな会話を聞きながら教室を後にした。
めぐと玄関で待ち合わせていた奈帆は靴を履き替え待っていた。
そこへある女子集団が奈帆を囲む。
「あなたさ~、雅也くんの知り合い?馴れ馴れしく入学式から話してさ!」
冷たい女集団の視線に奈帆は動けなくなってると
「奈帆~!ゴメ~ン。遅くなった~!」と女子集団をかき分けてめぐがやってきた。
女子集団はおもしろくなさげに奈帆とめぐの後ろ姿を睨んでいた。
ふとグランドの横に差し掛かると、野球部とサッカー部が見えた。
「さすがにスポーツの名門校は野球場もサッカーグランドもあるんだね~!」とめぐは感心していた。
「部活決めたの?」奈帆がめぐに聞いた。
「奈帆は知ってる?マネージャーもいいんだけど、専属マネージャー制度ってのがあるんだって!!有力選手に付き添ってケアやフォローをするんだけど、マネージャーになるんならそっちの方がよくない?」
めぐは楽しげに話した。
「専属マネージャー制度?どぅやったら専属になるの?」
ほぼ興味のない奈帆はボソっと聞いた。
「専属マネージャーになるには、選手に選ばれなきゃダメなんだよね~。。。」
とめぐは肩を落としながら言った。
しかし直ぐに、「どぅせやるなら、好きな相手に選ばれたいよね!」
