• テキストサイズ

私はSですが?何か?①

第3章 ~夏がはじまる!~彼が急接近☆★☆


それからどのくらいたっただろうか。。。
奈帆はふと額に手を乗せる。
(少し下がってきたかな。。。)
静かに目が開く雅也。
「何か食べる?」
まるで子供のような顔の雅也に問いかける。
「食べないけど。。。頭。。。触ってて。。。」
捨て猫のような寂しい目で見つめる。
「うん。。。」
軽く頭を撫でる。
また寝息を立て眠りに着く顔を見ていた。。。

雅也がふと目が覚めると、手を繋いだまま奈帆が横で寝ていたのが見える。
「朝まで居るなんて。。。つか、オマエが風邪引くぞ。。。」
そっとブランケットを掛ける。
「でも。。。ありがとぅな。。。」
奈帆の寝顔を見ながら柔らかい頬に手を当てる。
「素直になるから。。。俺。。。おまえじやなきゃダメみたいだ。。。」
低い声で寝ている奈帆に語り掛ける。
そぅ言って雅也は奈帆の顔が見える所で横になり深く眠りについた。

ハッとして起きる奈帆。
慌てて額に手を翳す。
「よかった。。。下がったんだ。。。」
思わず声になっていた。
奈帆の声で目覚める雅也。
「気分はどう?辛い所ない?」
奈帆が顔を覗きながら聞くと繋がれた手を引っ張られた。
(えっ?えっ?)
雅也に抱き寄せられベッドに入る。
そして奈帆の手を胸に押し当て
「ここが。。。辛い。。。」
甘えるような声でつぶやく雅也。
何も言えずに固まる奈帆をぎゅっと抱きしめ、
「ずっと俺の。。。マネージャーやれよ。。。ゴメン。ダメだな。。。欲がどんどん深くなる。。。」

ベッドの中で高鳴る鼓動。。。
雅也のものか自分のものか分からない。
「で、でも。。。」
奈帆が返答に困っていると。
雅也は顔を赤くして
「本当の。。。気持ち、言っただけだから。。。」

そう言って雅也は抱きしめた手に力を込めるのだった。。。
/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp