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私はSですが?何か?①

第3章 ~夏がはじまる!~彼が急接近☆★☆


奈帆は何だか雅也の様子が気になりドアをノックする。 
しかし中から返事はなかった。
(居ないのかな。。。?」
「開けるよ。。。」
そっとドアを開けると着替えもせずにソファーでぐったりする雅也が見えた。
「雅也!」
思わず大きな声を出してしまう。
そっとおでこに手を当てると凄い熱だ。
「だ、誰かー!!」
雅也を動かそうとするが、なかなか上手くいかない。
すると
「どうなさいました?」
藤堂さんがやってくる。
2人は雅也をベッドにはこび奈帆は着替えを探す。
「奈帆様、少しお願いします。」
そう言うと慌てて出て行ってしまった藤堂。

(着替えだけでも。。。)
奈帆は横たわっている雅也の服を何とか脱がす。
細い身体のわりに綺麗に付いた筋肉。。。
奈帆の鼓動が高鳴る。
(鍛えすぎだょ。。。無理し過ぎ。。。)
そう思いながら服を着せた。
そこへ水枕やタオルをもった藤堂さんが帰ってくる。
「奈帆様にお願いしても宜しいですか?私はお粥などを用意しますので。。。」
と奈帆に全てを渡した。
水枕を入れ、おでこに冷たいタオルを乗せる。
「うぅ。。。ん」
雅也の目がゆっくりと開いた。
「俺。。。帰ってきて。。。」
記憶が定かでないよぅな雅也に奈帆は
「様子見にきたら倒れてて。。。具合悪かったの気が付かなくて。。。マネージャー失格だね。。。」
タオルをひっくり返しながら静かに語りかける。
「いや。。。ありがと。。。」
ちょっと息が荒い雅也が奈帆を見る。
「何か飲む?」
と立ち上がった瞬間、熱い手が奈帆の手首を掴む。
「もぅ少し。。。ここに居てくれよ。。。」
弱々しい声で雅也は奈帆を見上げる。
「わかった。。。」
そっと雅也の手を戻そうとすると、力は無かったが奈帆の手を掴んで離さなかった。。。
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