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私はSですが?何か?①

第3章 ~夏がはじまる!~彼が急接近☆★☆


1人で教室に向かう。
するとめぐが慌てて駆け寄る。
「奈帆!ちょっと来て!!」
そう言いながら奈帆の手を掴み廊下を走る。
人集りがありその先に飛び込んできたのは雅也だった。
「てめぇ!誰に向かって言ってるんだ!!!」
雅也の罵声が聞こえる。
今にも殴りかかろうとしそうな雅也。
(止めなきゃ!!)
奈帆は雅也の手を掴み
「止めなさい!マネージャー命令です!!」
すると見たことの無い目をした雅也が奈帆を見る。
「うっせー。。。」
雅也ゎ手を祓い歩いていってしまった。
奈帆は
「ごめんなさい。」
と深く頭を下げ雅也の後を追った。
しかし教室には居なく探し回る。
最後屋上のドアを開けると横になっている雅也を見つけた。
そっと雅也の横に座り
「何かあったの?話してくればいいのに。。。私これでも。。。マネージャーなんだから。」
雅也からの返事は無く時間だけが過ぎる。
すると1時間目のチャイムが鳴り響いた。
「オマエ。。。戻れよ。。。」
弱々しい声が聞こえてくる。
「1人にして。。。戻れないよ。。。」
奈帆は今まで思っても言えなかったよぅな事がすんなり言葉になっていた。
すると雅也は起き上がり、後ろから奈帆をすっぽりと腕の中に抱く。
「少しだけ。。。このまま。。。」
そう言うと雅也の両腕に力がこもった。
奈帆の心には身体で感じる雅也の力が
『 ごめん 』って言ってるように感じた。

2人で遅れて戻る教室。。。
なんの違和感もなく雅也の隣にいる。
奈帆は
「すみません。体調が悪くて。。。」
雅也を庇うよぅにとっさに言っていた。
しかし雅也の表情は晴れる事は無かった。。。

スッキリしないままの部活。
集中力の無い雅也。
(やっぱり、集中してないな。。。)
そう思っていると休憩で戻ってきた。
とっさに奈帆は
「帰るよ!今日は練習しても意味がない!」
ちょっと強い口調で雅也に言ってコーチの元へ話に行った。
「なんなんだよ。。。クソッ!!」
奈帆はイラつく雅也を連れて足早に帰ろうとする。
2人は無言のまま帰宅した。
帰るなり藤堂さんが
「雅也様。。。また悩んでおられるみたいですね。。。あのような事は昔にもありました。しかし誰も理由が分からなくて。。。奈帆様なら聞けるかもしれませんね。」
心配そうに2人は雅也の後ろ姿を見ていた。。。
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