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私はSですが?何か?①

第3章 ~夏がはじまる!~彼が急接近☆★☆


やっと野球部の雰囲気になれた頃。
いつものよぅに部室へ向かう。
部室には一弥先輩しかいなかった。
「明日で練習は最後、明後日は試合だからな!試合の後時間あるか?」
支度をしながら一弥先輩は聞いた。
「特に。。。予定は無いです。」
不器用な返事に笑う一弥先輩。
「笑った方が頑張れるんだけどな~?」
無邪気な笑顔が顔に近付く。
(ち、近いって。。。)
毎度の事ながら顔の近さに少しのけぞる。
全く意識のない接近、それにもなれてきた自分がいた。
「じゃあ今日はランニングからです。目標のタイムは1周1分30秒です。」
練習の内容を淡々と告げる奈帆に
「え~!そんなに~?地味にイジメでしょ?」
一弥先輩が少しふざけると
「早く言って下さい!タイム計るんで!」
奈帆は半分キレ気味に言うと
「はぃはぃはぃ。。。鬼マネージャー。。。」
独り言のよぅに言ったが全て聞こえて
「文句ありますか?」
徐々にではあるが、奈帆は素で接するよぅになってる。
(少しやりすぎかな?) 
ちょっと厳しくし過ぎたかな?と反省する。
外周を走る真剣な顔に見入って明後日の試合へ調整が続くのだった。

次の日の部活終わりコーチが皆を集めてメンバーを発表する。 
「まずは1番ファースト○○!2番セカンド・・・5番キャッチャー一弥!」
メンバーのほとんどは3年生。
しかしキャッチャーは2年生!メンバーに選ばれたことに少し嬉しさがあった。
そして終わってからの自主トレに付き合う。
(なんかおかしい?足かな?引きずってる。。。)
練習中だか駆け寄りストップをかけ足首を触る。
(!!!)
「いつからこんな!怪我してるじゃないですか!なんで言ってくれないんです?私は今はマネージャーなんですけど?」
ちょっと怒り気味の奈帆に驚く一弥先輩。
「大したことない!明日は出る!」
奈帆の手を振り払い練習を再開しよぅとする。
「ダメです!明日出たいなら言うこと聞いて座って下さい!」
奈帆は無理やりベンチに座らせると
図書館で調べたマッサージとテーピングを始めた。
手際は悪いが自分の為に真剣な奈帆を見て
「ありがとな。。。」
一言上から聞こえる。
「いえ、今はマネージャーですから。明日まで安静にして下さい。命令です。」
厳しい口調で言いながら一弥先輩を見上げた。。。
何故か優しい目。。。近付く顔
(これって。。。!!!)
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