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私はSですが?何か?①

第3章 ~夏がはじまる!~彼が急接近☆★☆


(せ、専属マネージャー?)
理解はしていた、しかし頭は追い付かなかった。
「返事は急がないから。よーし!帰って練習だー!」
真剣な表情とは変わり無邪気な笑顔。
一弥先輩の言葉が忘れられず、頭を駆け巡った。。。

それから数日、考えても結局結論が出なかった。。。

(野球ってルールすらイマイチ分かってない訳だし。。。)

いつもの帰り道野球部の練習を見ながら考える。
「なんかあった?」
なんとなく奈帆の変化に気が付いためぐは聞いた。
「あのさ。。。」
ふさぎ込んでいた心の扉が開き掛けた。
「こないだ試合見に来たんだけど、一弥先輩に専属マネージャーやらない?って言われた。」
「そっか。。。だから悩んでたんだ。」
めぐは感がいい。これも昔から。
すると、 
「迷ってるんだ?じゃあ気分転換にカラオケ行かない?」
必ず何かあった時はこぅやって誘い合う。 
「うん。。。」
2人は少し経ってから近くのカラオケへ向かう。
ちょうどカラオケに入ろうとした時。
「あれ~?カラオケ行くの~?いいなぁ~♪俺らも混ぜて~☆」
聞き覚えのある声の方を見ると秀明と雅也。
めぐが困った様子だったが、秀明に押し切られ4人でカラオケに入った。

全く歌わない雅也。
横でただ聞いている。
ふとめぐを見ると妙に秀明と仲良くなってるのが分かった。
雅也の方を向き
「なんか歌えば?」
とリモコンを差し出す。
「あっ!飲み物取ってくる~!」
めぐは部屋を出る、それを追うように秀明まで行ってしまった。
2人になった狭い部屋。。。無言を消したのは雅也の声だった。
「おまえ、なんかあったろ?最近また変だ。。。」
(どうして分かるの。。。?)
雅也の言葉に困惑しながら奈帆は
「別に。。。」
「一弥先輩だろ。」
ちょっと不機嫌気味に雅也が言う。
「だったら?関係無いと思うけど。」
またいつもの可愛くない言い方に、雅也は勢いよく奈帆の座ってる上から
゙バンっ!!゛
壁に手を着き上から見下ろされる。
「おまえ、野球わかってんの?。。。辞めとけ。。。」
そこへ2人が戻る。
空気を察したかのように秀明はめぐを連れてまた行ってしまった。
「おまえさぁ、大人しい振りして。。。」
その後の言葉は聞けないままただ雅也を見るだけしか出来なかった。
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