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私はSですが?何か?①

第10章 ~サイドストーリー~ 誘惑と嫉妬


カラオケが終わり外に出ると真っ暗になっていた。
秀明は帰り道も無邪気に話し続ける。
その笑顔を見る度、別人だったとは思えないめぐはいつもより少しテンションが低いながらも笑っていた。

秀明の家に着くと、リビングに通された。
「俺、汗でベタベタだから先にシャワーしてくるから、テレビ見てて!」
そぅ言って話しながら秀明はシャワーへ入って行った。
水の流れる音が聞こえてくるとめぐの鼓動が高鳴り始めた。
(どうしよう。。。緊張で真っ白だ。。。)
泊まらせてもらうって事の意味を今になって理解する。
何分たったか分からないほど時間が早く過ぎて秀明が出てきた。
「めぐもいーよー!」
声を掛けられバスルームに向かうと秀明が、
「バスタオルと着替えはこれね!中は勝手に使っていいから!」
そう言ってキッチンへ行く秀明。
「上から荷物取ってくるね。」
ドキドキしながら秀明の部屋から自分の着替えを持ってシャワーに入る。
少し熱めのシャワーを浴びながら、これから起こるであろう事を考えていた。
(あんまり遅いと、変に思うよね。。。)
さっとシャワーを出て秀明の洋服を着るとリビングへ出て行く。
「シャワー、ありがとう。着替えも。」
ブカブカのTシャツを見て秀明が笑う。
「そんなに小っちゃかったんだー!めぐって!」
笑いながらめぐに飲み物を渡すと2人は部屋に向かった。
ベッドに座りながら少し沈黙。
お互いが緊張しているのが伝わった。
しかし秀明が
「今日さ、色んな奴と話してるめぐを見ると嫌だった。。。雅也もだけど。。。」
そう言いながらめぐの後ろから抱きしめる。
段々声が低くなり、めぐは、
「話してただけだよ。雅也くんとはいつもみたいな感じだったし。。。」
そう言うとさらに低い声で
「あんなに楽しげに話してたのに?誰にでもシッポふってんじゃねぇよ!」
少し強めに耳を噛む秀明。
身体の力が抜け、秀明の触れてる所だけが熱を帯びていくめぐ。
「そんなんじゃ。。。ないよ。。。」
真っ白な頭で考えた精一杯の言葉。しかし
「ホント、誰が主人だかわかってないな。。。やっぱり雅也の言う通り首輪つけないとダメみたいだな。。。」
耳からうなじを通り首筋に強く当たる唇。
「んっ。。。ど、どうしたの。。。秀明?」
最後の力を振り絞り秀明に聞くと。
「ヤキモチ。。。かも。。。だから、もっと俺の証つけさせて。。。」
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