• テキストサイズ

私はSですが?何か?①

第10章 ~サイドストーリー~ 誘惑と嫉妬


土曜日の昼過ぎ、最寄りの駅で待ち合わせをしていた。
駅の外に出ると秀明がめぐを見つけて駆け寄る。
「なんかいつもはめぐを迎えに行ってたから、ここで待ってるのが何だかヘンな感じだな~。」
秀明が少し照れくさそうに話すとめぐの持っていた荷物にそっと手を掛ける。
「あ、これは重いから。。。」
めぐが荷物をぎゅっと握ると
「俺んちすぐだから、持つよ。貸して!」
そう言って荷物を持つと空いてる手をめぐに差し出す。
ゆっくりと歩きだすとめぐには新鮮な景色が広がった。
少し行くと
「ここ~!俺んち!」
と秀明が指を指す。
「大っきい~!てかオシャレ!!」
めぐがびっくりして見ているとヨーロッパ調の門を開ける秀明。
「ど~ぞ~!」
ゆっくりと庭に入ると薔薇園のような数の薔薇の花が咲いていた。
「母親がさ、薔薇が好きで。。。」
ちょっと照れたように話すと玄関に向かった。
ドアを開けると中も可愛らしい造りになっていた。
「お、お邪魔します。。。」
めぐがゆっくり入ると秀明は早速部屋に案内する。
部屋を覗くときっちりと整理されシンプルな部屋。
ドキドキしながら中に入る。
「あ、ベッドに座って!荷物ここに置くね。」
そう言うと音楽をつけめぐの横に座った。
「秀明くんの部屋ってキレイだね!なんか想像してるのと違ったなぁ~。てか、ご両親は?挨拶しないと。。。」
めぐが秀明の部屋を眺めながら話すとゆっくりと後ろから抱きしめられる。
「今日は、誰も帰って来ないから。。。2人だけだから。。。」
優しい声が耳に響く。
背中がドクドクと脈打つ。
(ど、どうしよう。。。私の心臓?いや秀明の?)
「でも、どうして帰ってこないの?」
ドキドキを抑えるように話すと秀明は
「父親が単身赴任で、そっちにははが行ったから。。。」
ゆっくりとめぐを振り向かせ鼻が付きそうなくらい顔を近づけ
「2人だと嫌?俺は全然いいんだけどなぁ~。」
そう言うとゆっくりと唇を重ねる秀明。
甘くとろけそうなキスにめぐ身体は熱くなる。
唇がゆっくり離れると首筋に顔をうずめる秀明。
めぐの香りを嗅ぎながら
「やっぱ、お前って。。。い~匂い。。。」
そぅ言ってめぐにべったりくっついていた。
/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp