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私はSですが?何か?①

第9章 甘い誘惑 ~初めての○○~


全く眠れず朝になる。
一弥からの着信画面を見ながら考えていた。
(明日はいょいょ決勝。これに勝てば甲子園。それまで我慢。)
一弥の言葉を思い出すもマネージャーとして一弥になにができるか一晩中考えていた奈帆。。。
ゆっくりと電話に出る奈帆。
「もしもし。。。」
平然を装い電話に出ると一弥が、
「お、おはよぅ。悪ぃ、起こしちゃったか?」
普通の声に驚く一弥の声。奈帆は一弥の表情も想像できた。
「ぷっ。起きなきゃいけなかったから、大丈夫!」
奈帆が笑いながら話すと
「何で笑ってんだよ!!つか、昨日は違ったのに。。。」
奈帆のコロコロ変わる感情に一弥は呆れていた。
「ごめんね、昨日はちょっと変だったかも。。。」
また一弥に違う事を口にすると心の奥がチクチクする。
「そっか。。。じゃあ朝迎えに行くから待ってろよ!」
そう言って電話を切った。
奈帆は時計を見て慌てて支度を始めた。
時間になりバタバタと外へ飛び出ると優しい笑顔の一弥ご立っていた。
「ごめん、遅くなった。」
奈帆がゆっくり一弥に近付くと優しく頭をポンっとされる。
「昨日。。。あんな顔で帰られたら心配するだろ!遅刻すっから、行くぞ!」
一弥の手が、奈帆の手を優しく包み込む。
「明日は、いょいょ決勝だから。。。」
そう言いながら大きく深呼吸する一弥だった。
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