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【黒子のバスケ】褪せないオレンジ
第2章 婚約者とか、実在するんだな
小学4年生の12月20日。
征くんの10歳の誕生日に、私は父親に連れられて、あるホテルのレストランに行った。
本当は、征くんの事をちゃんとお祝いしたかったけど、征くんも用事があるというから、しょうがなくついて行った。
私は親があんまり好きじゃない。
普段、娘の事なんて会社の飾りとか、使える道具とか、そんな風にしか思ってないから。
きっと今日も何かあるんだろうな。
そんな風に覚悟はしていたけど、さすがにびっくりしたのだ。
そこに、征くんがいるなんて。
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