第6章 レッツゴー、アクアリウム!
紫原
「ふ〜、お腹いっぱい〜」
赤司
「ああ、そうだね」
征は本当に大したことがなかったようで、昼食をとり終えた頃には、すっかり良くなっていた。
良かった、私の考え過ぎですんで。
青峰
「なあ、次、どこ行く?」
空腹も満たされたところで、青峰がそう問いかける。
そうだ、順路は回り終えたんだ。
この後は自分達で決めなきゃならない。
赤司
「イルカショーはどうかな?
水族館と言えば、定番だろう」
『イルカショーかあ……』
確かに、水族館と言ったら?と聞かれたら、ほとんどの人がイルカショーと答えるだろう。
ぜひ、見たい。
緑間
「だが、次の公演時間まであと30分以上あるのだよ」
館内マップに書いてあるタイムスケジュールを見ながら、緑間がそう言った。
その間は暇になってしまうな。
さて、どうしよう。
桃井
「あっ!じゃあ、『ふれあいコーナー』に行ってみようよ!
ヒトデとか、そういう小さい生き物に触ることが出来るんだって!」
『へえ、いいかもな。
イルカショースタジアムからも遠くないし、ちょうど良く時間がつぶせそうだ』
それにヒトデは好きだ。ちょっと触ってみたい。
そう思って賛成すると、みんな異論はなかったようで、私達はふれあいコーナーへ移動した。