• テキストサイズ

【黒子のバスケ】褪せないオレンジ

第6章 レッツゴー、アクアリウム!




ふれあいコーナーは、まだ昼時だからか空いていた。

小さなプールの中に岩礁や砂浜があって、海の浅瀬を再現しているようだ。



『あっ!ヒトデだ!!』



鮮やかな黄色をしたヒトデはすぐに目について、私は駆け寄ってすくい上げた。



『なんか、ぐにぐにしてる』


桃井
「ふふ。
なんか楓ちゃん、ヒトデ似合うね」



『そうか?』


桃井
「うん!
明るい色の星って、楓ちゃんにぴったり!」



『はは、なんだか照れるな』



まさかヒトデを触っただけでこんなに褒められるとは。

ちょっと照れくさい。



青峰
「見ろ!ウミウシ!!」



大声で言う青峰を見れば、派手な色のうねうねと動く生物が手のひらに。


緑間
「あまり騒ぐな。
まわりの迷惑になるだろう」


そう青峰をたしなめる緑間の手にも、私の持っているものとは違う色味のヒトデ。


紫原
「ここ、子供も来るからね〜」



やんわりと注意する紫原の手にも、ヒトデ。

みんなヒトデ好きだな。

仲間が多いみたいで嬉しい。


赤司
「楓」



『ん?どうしたせ「これ」……』



ひょい、と元から私の手に載っていたヒトデと交換に置かれた何か。


うぞうぞ。


蠢く黒い物体。



『き、きゃあああああああああ!!!』


青桃紫緑
「「「「!?」」」」


堪らず叫んだ私に、みんなが一斉にこちらを向いた。



/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp