第6章 レッツゴー、アクアリウム!
エンペラーとのツーショット写真を撮ることができてご機嫌な私が戻ると、征がちょっと赤くなっていた。
『征?どうかしたのか?』
赤司
「別に何もないよ」
『でも顔赤いぞ?』
赤司
「…そう?
なんだろう、いきなり外に出たから、暑さにやられたかな?」
『大丈夫か?』
赤司
「気づかなかったくらいだから、たぶん問題ないよ」
なんでもない風に言う征。
でも征はすぐ無理するからな…。
紫原
「ね〜、俺お腹空いちゃった」
考え込んでいると、すぐそばで《ギュルルー》という音がした。
紫原のお腹の音。
時計を見ると、12時をまわっている。
『そうだな、時間もちょうどいいし、お昼にするか!』
お昼を食べている間は座れるし、その間に征も回復するだろう。
緑間
「賛成なのだよ」
青峰
「いいぜ!」
もうお昼なのだ、と意識した途端にお腹が空いてきた。
それはみんなも同じだったようで、すぐに賛成を得られた。
桃井
「どこに行く?」
『まあ無難にフードコートじゃないか?
みんな好きなもの食べられるし』
緑間
「フードコートならここから近いのだよ。
…ああ、あの建物だな」
緑間が指差した先には、食べ物の看板が飾られたちょっとファンシーな建物。
あの外観は間違いなくフードコートだな。
青峰
「んじゃとりあえず、腹ごしらえと行くか!」
紫原
「わ〜い。
何があるかな〜?」
食べ物のことを妄想して、目を輝かせる紫原を引き連れて、私達はフードコートの中に入った。