第6章 レッツゴー、アクアリウム!
青峰
「うおおおおおおおお!!?」
次のブースが見えてきた途端、青峰が奇声を上げて走り出した。
緑間
「な、なんなのだよ!」
青峰
「なあ、あれってジンベエだよな!?」
青峰が指さした先に見えるのは、今まで見たものとは比べ物にならないくらい大きな水槽。
そしてその中にいるのは、青地に白い斑点が特徴の巨大なサメ。
桃井
「うわあ、ホントだ!ジンベエザメ!」
『ジンベエ…!』
生まれて初めて見た。
ものすごく大きい!!ド迫力だ!
紫原
「すげ〜。オレもちょっと興奮するし〜」
今まで結構のほほんとしていた紫原も、さすがは男の子。
巨大なジンベエザメには興味をそそられたようで、ジッと見ていた。
青峰
「失った物ばかり数えるな!
無いものは無い!
お前にまだ残っている物はなんじゃ!!」
桃井
「ちょっ、大ちゃん?」
赤司
「仲間がいるよ…!」
『せ、征?』
青峰
「赤司…!(歓喜)」
赤司
「(ドヤ顔)」
急に青峰が変なことを言い出したかと思ったら、征もそれにのっかる形で言葉を発した。
青峰は征が反応してくれたことに感激しているし、征はちょっと楽しかったのか、満足げドヤ顔をしている。
ああ、そういえば、有名な漫画にそういうセリフがあった気がする。
そのネタか。
ていうか征、漫画のノリとかにもついていけるのか…。
さすが皇帝。スキがないな。
私は征にまた1つ感心ポイントが増えた。