第6章 レッツゴー、アクアリウム!
中に入ってまず見たのは、暖かい海で暮らす魚達のブースだった。
『わあ…』
桃井
「すごい!可愛い!」
色とりどりの熱帯魚がすいすい泳いでいる。
南国を意識しているのか、軽快な音楽が流れ、ハイビスカスの花が飾られていた。
これは…否応なしにも気分が上がってしまう。
征はこんなところ興味がないかな…とちょっと不安だったが、そんなことはなかった。
たぶん他のみんなには、ただジッと観察しているようにしか見えないだろうけど、征がこうなるってことは結構楽しんでいる証拠なのだ。
おもちゃを見つけた猫みたいに、キラキラした目で見つめているから。
それを見て気分を良くした私には、さっきまでと同じ魚達が、余計可愛く見えた。
…と、
緑間
「ふん、悪くないのだよ」
『そーんなこと言って、緑間だってちょっと楽しいんだろ?
顔に書いてあるぞー』
やはりここでもツンデレを発動させている緑間に、ニヤニヤしながらちょっかいをかけてみた。
紫原
「ミドちんさっきまで感心してずーっと見てたじゃん~」
紫原の追撃。
私達の連携プレイで、緑間は「うっ」と言葉を詰まらせた。