第4章 一軍とマネージャーと
桃井
「そうなんだ〜!
赤司くんって、取っ付きにくい人なのかなって噂だったんだけど、全然そんなことないね。
私もちょっと怖いのかな?って思ってたんだけど、むしろ良い人そう!」
『そうだな、征はそういう風に見られがちだけど、ホントは優しいんだぞ?
ああでも…あのオーラは確かに本物だから、小学校のときは『王様』って呼ばれたりしてたな』
桃井
「あ、確かにぽいかも!」
コソコソと小声で話す私たち。
と、征が大きくため息を吐いた。
赤司
「…聞こえてるぞ」
『ああ、やっぱりそうか?』
赤司
「わかってるなら本人の前で話すのはやめような」
呆れたように、やれやれと首を振った征は、「着替えてくる」と言って更衣室の方に歩いて行った。