第4章 一軍とマネージャーと
桃井
「やったね、楓ちゃん!いきなり1軍だよ!?」
『う、うん…。いい、のか?』
桃井
「いいんだよ!」
「きゃー////」と言いながら全身で喜びを表現するさつき。
私はなんだかそんな風に手放しで喜べない…実に不安だ。
赤司
「楓、いきなり1軍なんてすごいじゃないか。何をしたんだい?」
『征…特に何かした覚えはないんだけど。でもま、征と同じだから、嬉しいかな』
そう言いながら、征にドリンクを手渡す。
受け取った征は、ゴクゴクとそれを飲み干した。
赤司
「プハッ。俺は普通に嬉しいけど。
よろしく、マネージャーさん?」
そんなやりとりをしていると、さつきが「ねぇねぇ」と耳打ちしてきた。
『どうした?』
桃井
「楓ちゃんって、赤司くんと知り合いだったの!?」
やけに驚いた様子のさつき。
『知り合いっていうか、こん…幼なじみ、だな』
危うく婚約者って言ってしまうところだった。危ない危ない。