第3章 帝光中学、入学
赤司
「楓は運動神経がいいから、てっきり女子バスケ部に行くのかと思ってた」
『それもいいかもな。
でも、私はマネージャーがやりたいんだ。
知識もバッチリ詰め込んできたし、他の部活に入る気はないぞ』
赤司
「わかってる。嬉しいよ」
そうこうしている間に、バスケ部のところにたどり着いた私たちは、入部届にサラサラも名前を書き、そそくさと立ち去った。
そのとき、緑や紫といった、カラフルな髪の毛の人たちを見た。
染めている様子はなかったから、私と同じで地毛なのだろう。
その人たちもバスケ部へ向かっていたから、おそらく今後話すきっかけがあるだろう。
学校生活がまた少し、楽しみになった。
帰り道。
征のオーラ(小学校では王様と呼ばれていた。中学ではどんなあだ名がつくのか楽しみだ 笑)のおかげで誰にも邪魔されることなく、下校できた。
赤司
「楓がマネージャーなら心強いな。頼りにしてる」
『ああ、任せてくれ!征も頑張れよ』
赤司
「もちろん。じゃあまた明日」
『また明日!』
征と別れた私は、早くも明日が待ち遠しかった。