第3章 帝光中学、入学
*楓side*
春。中学生になった私と征は、私立帝光中学校に入学した。
白、黒、水色を基調とした真新しい制服に身を包み、ちょっぴり大人になった気分だ。
赤司
「楓」
『征!おはよう。クラス割りはもう見たか?』
赤司
「おはよう。…見たよ。また1年間よろしく、楓」
『ああ!よろしくな』
征と私は、また同じクラスだった。
そのことが嬉しくて、どうしてもハイテンションになってしまう。
『これからバスケ部に行くんだろう?』
赤司
「うん。楓はマネージャーだっけ」
『ああ。私もバスケは大好きだからな。
絶対にマネージャーになるって決めてたんだ』
小学校には男子バスケ部しかなく、マネージャーもないためしかたなく陸上部に入っていた。
これからは、征を支えていける。
それがとても嬉しかった。