第16章 師匠×敬語?×針
「ん……」
何時間経ったのだろう。
ふと私は目を覚ました。
チラッと上を見上げるとカタカタ動くギタラクル氏。
そして周りには明らかに増えている受験者達。
「……カタカタカタカタ(おはよう。よく眠れたかい?)」
「お陰様で〜!私、何時間くらい寝てました?」
「…カタカタ(12時間といったところかな。)」
「わぁ…凄い寝ましたね」
ムクッと体を起こし体勢を整える。
寝る前より気分は良くなっている。
「おはよう♦︎ハンター世界での名前、この塔を出たら……準備は出来ているね?♣︎」
「う、うん…!!」
「……カタカタカタカタ(ははは。師匠なのに敬語使わないんだね。俺は敬語なのにねー。)」
「あ……」
「それだけギタラクルより親しみやすいって事だよね?❤️」
「…カタカタ(なにそれ。)」
そう言いながらギタラクルもといイルミさんはブスっと深めにヒソカに針を刺す。
うわぁ……いったそ……
「……カタカタ(俺も敬語いらないんだけどな)」
「え、いや…イルミさんは敬語みたいな…?」
勝手なイメージですけど!!!!!
敬語解くと殺されそうだなって思ってましたすみません!!!!!!!
普段はイルミ好き〜あ〜が口癖ですごめんなさい!!!!
「…カタカタ(ま、それならいいけど)」
「あ❤️ギタラクルちょっと悲しそう♦︎」
「…カタカタ(うるさい)」
数え切れない程の針をヒソカにブスブス刺していくギタラクルさん。
ああはならないように気をつけよう…