第15章 ゴール‼︎×ヒソカ×安心?
私はヒソカのお陰でなんとかこの数時間、数十時間生き延びた。
ただただ、ヒソカに捕まることしかできなかった。
……もし、ヒソカがいなかったら。
少し背中がゾッとした。
「第1号!44番 ヒソカ 所要時間______」
「第2号!100番 ハンター世界での名前 所要時間____」
それからすぐして、イルミことギタラクルも無傷でゴールした。
「第3号!301番 ギタラクル 所要時間12時間2分」
「……カタカタカタカタ(はは。やっぱりもうゴールしていたか。)」
その後すぐ、ハンゾーさんが1番を確信してゴールした。
「ぬぁあああ!!なんてこった……4番目かよ…」
今頃キルア達は、42時間閉じ込められている頃か……
あ、そうだ!!!私がトンパの所に行けば良かったじゃん!!!
変われ!変わってくれトンパ!!
変わろう!!今すぐに!!!!!!!
「…カタカタ(ハンター世界での名前)」
「ギタラクルさん、どうかしましたか?」
「……カタカタカタカタ(この塔から出たら、念の修行を始めるってヒソカが言ってたよ。とりあえず、残り60時間近くあるみたいだけど、ハンター世界での名前のオーラが大分消耗している。まだコントロールしきれていないんだろう。疲れてるだろ?一旦寝た方がいい。)」
そういって膝をポンポンっと軽く叩くギタラクルさん。
寝ろと!?そこで寝ろと!?
「…カタカタ(早く。じゃなきゃ嫌でも床で寝てもらうよ。)」
「……し、失礼します。」
今の私は顔が真っ赤だろう。
身体中に感じるこのドクドク脈打つ鼓動。
イルミには届いているのだろうか、届いていたとしたら………
そんな事を考え出すと余計寝れない……!
なんて、大緊張してた私だけど、
急に、ポンポンと、イルミに頭を撫でられ
安心した私は、ゆっくりと目を瞑り、眠りについた。