第15章 ゴール‼︎×ヒソカ×安心?
「ハイ、ゴール❤️」
「はぁ…はぁ…」
この数時間、数十時間は地獄のような時間だった。
血が流血確定のような場所では、
「とりあえず、目、瞑ってて?♠︎」
というヒソカの配慮のお陰で気分が悪くなることはなかったが、やはり、人が倒れる音、血の匂いは隠せなくて…不慣れな場面に戸惑った。
私たちが進んだルートは
クイズ形式が多く、
2人で答えを合わせる、8回連続2人で答えを合わせないと抜けれないというエリアでは、
1度ミスれば1からスタート。
ミスするごとに死刑囚との決闘。
手錠で繋がれてたこともあって
ヒソカの動きが鈍かった気もした。
それでも流石のヒソカ。
次々と死刑囚を倒していった。
2人の答えを合わすのには、なかなか難しい問題だらけだった。
「貴方の年齢に0.78をかけた数は?」
「貴方の歯の本数は?」
長い時間を要するに等しい問題。
嘘は御法度のルール。
最初はもうこれは終わったな何て思ったけど
「ククク♠︎"薄っぺらな嘘《ドッキリテクスチャー》"」
ヒソカはそう呟いた。
回答をドッキリテクスチャーで変えてしまったのだ。
そのお陰あって、少ない時間でこのエリアをクリアし、
その後も次々と襲いかかる難関を越えてきた。
ラストにはあの例の前年度試験管もヒソカに襲いかかってきた。
私はヒソカに抱き抱えられながら目を必死に瞑っていた。
「安心してて…?♦︎」
その言葉を信じ、ヒソカにギュッとしがみ付いていた。
肩から流れる血の香りに包まれながら。