第9章 二次試験‼︎×グレイトスタンプ?×ルンルン
「た、た、た!ただいま戻、りました。」
「……カタカタ(おかえり。遅かったね。)」
「あはは…そうですか?」
「……カタカタカタカタ(99番にキスされていたね。何?付き合ってるの?)」
「キキキキキキキキキス⁉︎ハハハ、まっさかぁ!!付き合ってませんし!出会ったばっかですし!」
「……カタカタ(ふーん。ま、いいや)」
__________ギギギギ
時刻は正午。
重たい門が鈍い音を上げて開けられていく。
「……カタカタ(始まるね。)」
「うん……」
「どお?お腹は大分空いてきた?」
「聞いての通り もー ペコペコだよ」
美食ハンターの…
メンチとブハラ…!!
ついに来た!二次試験!
「そんなわけで、二次試験は…料理よ‼︎」
料理………私が苦手過ぎると言ってもいいだろう。
不安しかありまーせん!はい!ゴメンなさいメンチさん!!!!!
「美食ハンターのあたし達2人を満足させる食事を用意してちょうだい!!」
会場が異常な程にざわつく。
「まずは オレの指定する料理を作ってもらい」
「そこで 合格した者だけがあたしの指定する料理を作れるってわけよ。 つーまり!あたし達2人が"おいしい"と言えば晴れて二次試験合格‼︎ 試験はあたし達が満腹になった時点で終了よ!」
さらに会場がざわつく。
そりゃそうだろう、ハンターを目指すもの達が料理を試験でするなんて。
「オレのメニューは……豚の丸焼き‼︎オレの大好物!」
ざわつく会場が一気に静まり返る中
目をキラキラさせてヨダレをじゅるりと垂らすブハラさん。
森林公園に生息する豚ならなんでもOK。
豚の種類なんて1つしかないのに…ブハラさん優しそうな顔してブラック!!ブラックです!!!!
「それじゃ、二次試験スタート‼︎」
始まってしまった。一斉に受験者148名が走り出す。
グレイトスタンプ、奴に向かって。