第9章 二次試験‼︎×グレイトスタンプ?×ルンルン
「……カタカタ(何してるの、早く行くよ。)」
「は、はい……!!」
「うーん!美味しい!」
満面の笑みで微笑むブハラさん。
148名中70名が合格。無事にその中に入れたわけで……
此処までの道程にはいろいろあった…
「ほら、早く倒しなよ。」
変装を解いたギタラクル…いや、イルミはこちらを向きグレイトスタンプに針を刺していく
「ヒィイ、む、無理です…っヒッヒィイ」
わたくし。ハンター世界での名前、16歳。
生まれて初めて豚に追いかけられております。
「この豚の弱点、はい、それ見つけて」
知ってるし〜〜〜!!!
額でしょ!?額なんでしょ!!
無理無理無理無理!こっちに突進しておりますし!!!!!!
「ヒャアアアア!!!」
落ちていた太い枝を額目掛けて
スッ…と投げる。
バッターン!と音を立ててグレイトスタンプは倒れる。
「ふーん。合格」
「よ、よぉっしゃああ……!!!」
「あーあ、素質はいいのにな。ヒソカなんかに師匠任せて本当に大丈夫なの?」
ボソッとイルミが言う。
うん、確かにそれは私も少し感じていた。
師匠と言えばウイングさんやないですかー!
って、思うけど、ウイングさんと会うには天空闘技場に行かなきゃ行けなくて。
そんなに先延ばしにしたらその内私死んでるよ!!!!!
……うーむ。最終試験までにはせめて、戦えなきゃ。そこまで進めるかわかんないけど、やらないよりはいいでしょ!!
「あはは、正直、分かんないです……」
この先何があるか正直分かんないしね。
原作通り進んでるのは分かる。
でも、私自身がハンター試験に参加しているということで、私がどう進むかは分からない。正直、不安しかないわけで………
「ま、俺も少しは助言するし、頑張りなよ。」
「え、本当ですか!やった……頑張ります!」
まさかのイルミお兄様からの応援にテンションが上がる私。
「何喜んでるの?はい、行くよ。」
「はーい!」
私がルンルンでグレイトスタンプを担いだのは言うまでもない。