第64章 魔性の女
「ん……ふぁ……」
ふたりの重みに耐えられないとでも言うかのようにギシリと軋むベッド。
力なく緩く握られた手。
オレが与える快感に素直に感じてくれながら、みわは涙を流していた。
「……ツライ? やめようか?」
潤んだ瞳を見つめて問いかけると、微かに微笑んで首を横に振った。
その表情に、安心する。
「ん、ん、んんッ……!!」
散々弄って赤く腫れたようになっている胸の先端と陰核を同時に攻めると、
背中は美しいしなりを見せ、絶頂に達した。
ここは寮だから、声を上げないようにしているだけだからと分かっているのに、まるで猿ぐつわを噛まされているような彼女に興奮してしまう。
我慢しても抑えきれない声。
変態もここまで来たら見上げたものだと思う。
滾る屹立を、いつもより力強く沈めていった。
「ふぅ……んッ!」
びくんびくんと反応する腹部に、挿入の邪魔にならないよう自然に開いていく太腿。
膣内はもうキツい程締め付けてくる。
奥まで達すると、更に奥への進入を促すように、腰が揺れた。
全部、オレを受け入れる為の反応。
嬉しくて仕方がない。
「……みわッ……」
「ぅん、ぅぅ、んぅ……!」
ギシギシと軋む音と共に、肌がぶつかり合う音と擦れたような水音が響き渡る。
うねる媚肉が、容赦なくオレにも快感を与えてくる。
「みわ、ッ……」
「ぅ……ぁ……!!」
「イイ? みわ……」
「ぁぅ、ん、ぅ」
みわが銜えているタオルは唾液で次第に濡れ、喘ぎ声は更にくぐもったものになった。
みわの両手は、オレの尻を掴んでいる。
先日もされたが、まるでねだられているようなこの仕草が堪らない。
「……欲しいの? もっと、奥まで? ……こう?」
「っ、ふッ……ぅ……ぁ」
リクエスト通り、もっともっと更に奥まで突き、柔らかいそこを刺激すると、みわは絶頂を迎えた。
まだみわの眦には、うっすらと涙が滲んでいる。
「……泣いていいっスよ」
そう告げると、ポロポロと涙を零し始めた。
まるで何かから解放されたようなその涙に、少し安心した。
いつでもここが彼女が泣ける場所でありたい。
更に激しく律動を重ねると、みわは涙を流しながら今日最大の反応で、達した。